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昨日は学校サボり。丁度授業も会議もない日だったので、勝手に宅調日(自宅調査日:通常、裁判官が自宅で仕事をして職場に出ない日を言う)にしますた。 んで、午前中に軽くプールへ行き、午後に映画館へ。 何を見たかと言えば、かねてから見たかった「誰も知らない」。 カメラワーク、ストーリー構成は抜群です。映画は属人的(「この監督は凄い!」とか)に見ないことにしているんだけど、是枝監督ってのは、間違いなく第一級の映画監督だろうなぁ。 内容的には、「ああ、こういう世界ってあるんだよなぁ」というのが大前提。間違いなくああいう悲惨な世界/人生ってある。ただ、そんな世界でも当事者達は一所懸命生きているし、護るべき物ってのもあるんだよね。だから、自分から見たら、福祉事務所に駆け込めばよいのに…って単純に思っちゃうけど、そんな簡単な世界じゃないんだよね。 母親、長男、外に出れない子供達、父親、長男の男友達、女友達、コンビニの店員、それぞれの気持ちは痛いほど理解できて、「誰が善人」「誰が悪人」なんて問題じゃないんだよねぇ 。色々な思いが交錯しながら、参加者全員、少しずつ何かが足りなくて、良い方向に向かわせることが出来なくて…。 「これも運命」と言い切ってしまうのはとても簡単なんだけど…。 ……どうも割り切れない世界なんだよねぇ。「運命、血縁、絆」って辺りがこの映画のメインテーマだろうかなぁ。 まぁ映画の終わり方からして、是枝監督も結論を出したくてこの映画を作った訳ではないんだろうと思うので、結論を急ぐのはやめておきます。どっちにしても、本当に切ない映画でした。 因みに、「生き物wを大切にしよう」「子供を作る時は責任もって」wwなんて月並みな言葉で片付けるヤツは切腹してください。 細部の話。カメラワークは抜群に上手いね。なんでもない日常的な風景が、有意味で迫力のあるものとして迫ってくるのはさすが。それと、子供達の表情が本当に自然なのは驚かされました。 あ、空港は別世界へ飛び立つためのメタファーなんだろうなぁ。結局、空港どころかモノレールにすら乗れない状況がある訳で…。 それと、雑草は捨てられた自分達のメタファーなんだろうなぁ。 と、そんなことを考えながら映画を見てますた。 かなり切ない映画なんだけど、周囲のすすり泣く声にはちょっと辟易しますた。
by genn_taku
| 2005-05-13 16:10
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